帆布を洗ってみました

よくお客様から「洗濯はできますか」というお問合せをいただきます。
今回、実際に洗ってみてどうなるかやってみました。

以前、自分の持っている帆布のバッグ(買ったもの)を洗ってみた事があります。
その時どうなったかというと、シワシワになってしまい、色も変な感じに落ちてしまいました。
お気に入りだったのでアイロンをかけてなんとか元に戻そうと思いましたが、アイロンをかけてもあまり変わりませんでした。その後あまり持つ事がなくなってしまい、ちょっと後悔しました。

そんな経験がありますが、いつも作品に使っている帆布はまた違う帆布なので、実際に洗って結果を見てみます。

洗ってみるのは「革と帆布のトートバッグ」で使用している国産の8号帆布です。
厚めの帆布なので予想としてはシワができて、色落ちもするかなと思います。

色落ちした場合にわかりやすいように、濃い色のネイビーを選びました。
革の変化も気になるので革も縫い付けました。

洗濯機と手洗いが考えられますが、手洗いの方がシワもできにくく、ピンポイントで汚れをとる場合はいいかと思い、手洗いでやってみます。

洗濯前の帆布

鞄ではなく平らな布に革を縫い付けた状態なので、実際よりは洗いやすいと思います。糊がきいてビシッとしています。

洗う帆布

この帆布をぬるま湯で洗ってみました。
洗剤はつけず、全体的にごしごしとこすり洗いのような感じです。
洗った後は雑巾を絞るようにぎゅっと絞り、半日陰で乾くまで干しました。

洗って乾燥後

かなりシワシワになりました。絞った時のシワがそのまま残っているような状態です。
色落ちは思ったほどではなかったですが、シワにそって多少落ちています。
今回は水洗いだったので、洗剤をつけるともう少し色落ちするかもしれません。

洗った帆布

シワシワの帆布にアイロンをかけてみました。
意外と綺麗に伸びました。
でもやっぱり洗う前と比べるとシワが沢山ある印象になっています。

アイロンした帆布

気になる革の部分です
わかりにくいですが、回りが少しシミっぽくなっています。縮みはそんなに気にならないです。

洗った革

結果

帆布を洗って一番気になったのはシワです。今回は平らな帆布を洗ったので、アイロンもかけやすかったのですが、実際の立体になっている鞄に綺麗にアイロンをかけるのは難しいと思います。

わざとシワをつけている鞄もあるので、そのような雰囲気がお好きな方には良いと思います。
洗って汚れる前の状態にしたい、というのであれば元の状態とはまた違う感じになってしまうので、おすすめできません。
あと写真ではわかりませんが、最初のビシッとした時は布に糊がついていますが、洗った事によって糊も多少落ちています。ビシッと感はだいぶなくなっています。

洗う場合は、角だけ、持ち手だけなど、ピンポイントでできるだけシワにならないように洗って、絞らずにそのまま干すとシワもそんなに気にならないかもしれません。

また、今回のような新しい帆布ではなく、使って多少糊も落ち柔らかくなった帆布や、もう少し薄い帆布ではどうなるか、また違った結果になるかもしれません。
そのような洗い方でもまたいつか検証してみたいと思います。

汚れ対策

汚れたら「もう諦める」のは寂しいので、できるだけ日々の管理できれいをキープできたらと思います。

日々の管理でできること
汚れたら濡らしてよく絞った布で拭く
最初に防水スプレーを振っておく
などです。

洗ってみようかな、、と思った時に参考にしていただければ幸いです。
お気に入りの物を長く使えるよう、こちらの記事が少しでもお役にたてれば嬉しいです。